vol.4 金融機関担当者の役割

中小企業が、事業を継続して安定させるには、金融機関との円滑な関係が必要不可欠です。

 当然、経営者にとっては、金融機関の担当者が窓口になるわけですから、担当者の力量や経営者との相性が非常に重要になります。
 ですが、ここ最近、非常に残念なことですが、金融機関担当者の動きについてのクレームを、私の耳に数社の経営者の方々からお聞きしました。
 金融機関の担当者の皆様には特に参考にして頂きたい意見なので、あえて掲載します。

(1)追加書類の催促を何度も行なう
 これは、私どもの仕事でも同様ですが、お客様に書類の準備を頼む場合は、どのような理由でどのような書類がいくら必要なのかを一度に明確にさせることが最低条件といえますが、これを一切守らないし、守っていないことに対して何ら悪びれる様子も無いという担当者が実際にいます(残念ですね)。
 どの仕事でもそうですが、何度も相手に催促するのは『自分の仕事の段取りの悪さ』から来るということを自覚しなければなりません。

(2)水掛け論を自ら仕掛ける
 水掛け論とは、「言った」「言わない」の世界の話です。これは、相手に責任をなすりつけているのと一緒です。
 お客様(中小企業の経営者)から依頼を受けているわけですから、『お金を貸してあげている』という妙なプライドを捨てるべきだと思います。

(3)お客様から依頼された納期を守る意識が薄い
 これもよくある話ですが、余裕を持って融資資料を渡して融資希望スケジュールを伝えたとしても、「保証協会が~」「本店の審査部が~」「追加資料が~」といった理由を並べ立ててなかなか融資案件が前に進まないというケースです。
 このようなことを平気で伝える金融機関担当者は、お客様からの希望日程がずれ込むということがお客様の資金繰りにどのような影響を及ぼすことかを考えなければなりません。

(4)お客様ではなく、上司を見て仕事をしている
 これもよくある話です。お客様が期待する動きと上司が期待する動きのギャップが出ていることがよくありますが、上司の目ばかりを気にして、お客様の立場を無視した行動をとってしまうということです。

(5)なぜ、今回の融資が必要なのかを理解できていない
 資金繰り資料や、資金を融資する意図を何度も説明しているにも関わらず、なぜ、その融資制度を必要としているのかが理解できていないというものです。

経験の浅い金融機関担当者によくある話ですが、本当に頼りなく見えてしまいます。

 まだまだ挙げればキリがありませんが、この辺にしておきます。
 今回挙げたような動きを、メインバンクにされてしまうと、中小企業とすれば、たまったものではありません。
 実際には、このようなリスクに備えて、サブバンクとの取引を蜜にしておくことも必要です。

 メインバンクの対応に不満や不備があれば、いつでもメインバンクを交替しても大丈夫な状態にしておく手はずは整えておかなければなりません。
 皆さんの会社では、金融機関との関係は良好ですか?自社でするべき情報開示を積極的に行なった上で、金融機関担当者の動きにも注目して、取引の内容を検討して下さい。