vol.36 経費の振り分け方法

 複数の店舗や支店、営業所、部門、商品などで会社を運営しておられる方々の場合、 これらの部門別管理を行うことが重要になってきます。

 一般的には、各部門に所属する経費は部門経費として差し引き、各部門の売上から それらの諸経費を差し引いた金額を、貢献利益として認識します。

 そして、部門経費に該当せず、全社で負担する経費を共通経費として認識して 各部門に配賦して部門ごとの経常利益を出す、というパターンが主流となっています。

 ただし、この問題点は、共通経費の配賦ルールです。

 単純に人数割する方法もありますが、一概に人数割が適正とも言い切れません。

 部門によって抱える人材のレベルに違いがあったり、全社の戦略上、やむを得ず 多くの人員を配置しなければならなかったりした場合、共通経費配賦後の経常利益で 部門評価を行うと、誤った経営判断をしかねません。

 貢献利益までの部門経費を「管理可能費」、共通経費のことを「管理不能費」とも 呼びますが、部門で管理できるかどうかが、現場にとっては重要な基準となります。

 この問題については、「これが正解!」ということはありませんが、人事面での評価を 行う場合は、管理可能費までの範囲で評価してあげることが重要です。

 また、財務面で賞与原資等を決定する場合は、全社の利益(管理不能費を差し引いた後の 利益)を基準として賞与原資を決定し、その上で、貢献利益までの段階に基づいて 評価してあげることが望ましいといえます。

 皆さんの会社では、どのような部門管理方法を用いておられますか?

 社内ルールを明確にするのはもちろんのこと、従業員も納得のいく評価制度と 連動した経費の振り分けを考えましょう。