vol.41 ゼロベース予算の考え方

 予算設定の方法に、ゼロベース予算という方法があります。

 これは、主流となっている予算設定方法が前年度の内容をもとに作成しているのに対して、 ゼロベース予算では、文字通り、前年度の内容に一切とらわれず、ゼロから新しい予算を 作っていくというものです。

 当然、一つ一つの勘定科目における予算を確認していくわけですから、労力を要しますが、 企業にとっては大切なことです。

 このゼロベース予算は、何も固定費を削るためだけのものではありません。

 本当にかけるべき経費は何なのか?削るべき経費は含まれていないのか?といった点を 検証するために必要な考え方だと思います。

 大切なのは、経費の使い方に対して「なぜ、その経費を使うのか?」という疑問を 持つことです。

 経費というのは、売上・利益を上げる為の方法です。もちろん、福利厚生などの違った 一面も兼ね備えてはいますが、一番の目的は売上・利益につなげることです。

 目的のない経費の支出や、費用対効果のない経費の支払にについては、過去の慣例に とらわれない事(固定観念を捨てること)が大切です。

 ちなみに、このゼロベース予算の考え方は、経営計画を考えたり、会社組織の見直しを する際にも有効ではないかと思います。

 人間は不思議なもので、物事や環境、人間関係に慣れを生じてしまいます。

 慣れてくると、緊張感が失われ、業務が非効率になったり、場合によってはミスを してしまいかねません。

 そのような時に、経営者自身が、過去からの慣例で物事を判断するのではなく、これから 将来実現しようとしているビジョンに向けて、必要な組織、必要な経費、必要な設備は 何なのかを考えて、経営判断を下す事が大切だと思います。

 というのも、経営者自身が過去の慣例に捕らわれていると、従業員もそれを見て いますので、どんどん悪い方向に組織が動いていってしまうのです。

 そう!原因は自分自身にあるわけです。

 当社でも、ここ数ヶ月で、どんどんいろんな見直しを行なっています。

 おかげさまで、固定観念を捨て、考え方を変えることで、社内に存在していた無駄や 不要な経費を削減することができています。

 と同時に、かけるべき経費にはどんどん予算を割り当てられる環境になりつつあるとも 実感しています。

 もちろん、全てにおいて愛情を持って物事を見極めることも大切です。

 単純にコストカッターになるだけでは、長期的に見て、良い効果は出ないと
思います。

 みなさんの会社でも、悪しき固定観念が蔓延っていませんか?

 会社の財務を通じて、時代に合った組織作り、経費のかけ方に取り組んでみて
下さい。