vol.46 理美容業の在庫管理

 店舗の業績を判断するのに、オーナーである経営者の皆さんは、どのような指標をご覧に なっておられますか?

売上や売上総利益、営業利益や経常利益をご覧になっておられるオーナーが多いと思います。

 また、それらの数字を細分化して、スタイリスト一人あたりの売上高や、客数、客単価、 最来店率など、オーナーが知りたい情報をチェックしておられるのではないでしょうか。

 サロンの皆さんからすると、売上金額に目が行くのは、よく理解できますが、それと同じ ぐらい、売上総利益や営業利益、経常利益にも関心を持って頂けると非常に嬉しいです。
(もう、それらの数字も理解しておられるというオーナーは大変素晴らしいです)

 そして、これらの利益を確認するときに、重要なのが

「それらの利益が正確な数字であること」なんです。

 以前もこのメールマガジンで書いた「『締め日(〆日)』対応法※」
を理解して頂ければ正確な売上、仕入原価、経費は把握できるようになります。
(※ 財務改善メルマガ vol.43 『締め日(〆日)』対応法    http://www.zaimukaizen.com/article/13328184.html

 そうなると、あとは在庫ですね。

 在庫管理を正確に行えば、正確な利益が出る!と言っても過言ではありません。

 ところが、ここで注意して頂きたいのが、サロンの在庫にも、いくつかの種類に分類できるという点です。

 私がオススメしているのが、以下の4点に分類する方法です。

①技術在庫(材料)...技術売上に使用する在庫

②店販在庫(商品)...文字通り、店舗で販売する商品在庫

③研修在庫(貯蔵品)...スタッフの技術研修で使用する材料在庫です

④店舗備品在庫(貯蔵品)...その他、店舗で使用するために購入したものの、
未使用の在庫のことです

 これらに分類する理由は何か?と思われるかもしれませんが、これが重要です。

 この分類を行なうことで、技術での粗利益、店販での粗利益、また研修でどれだけ材料を 使っているのか?また社内に残っている未使用の店舗備品・在庫はどれぐらいか?が明確に わかります。

 これにより、正確な数字だけでなく、目的に応じた粗利益がチェックできますし、在庫に ついても増減の内訳が確認できます。

 皆さんのサロンでは、在庫管理にどのような方法を使っておられますか?

 毎月、在庫をチェックするのであれば、上記の4つに分類して在庫管理を実行して、数字の 推移を確認してみて下さい。

 また、理美容業以外の業種の方々も、同じ原理で在庫を分類してみて下さい。

 単純に全体の在庫を数えるだけでなく、目的をもって在庫管理を行なうことで、
経営者にとって、または幹部、店長の方々にとって大切な数字に
出会えることになります。

 今回の方法で、在庫管理を実践して頂ければ、あなたの会社、あなたの店舗での本当の 数字がわかります!

vol.45 車両関連の経費を管理しましょう

 毎月の損益計算書をチェックしていると、いろんな勘定科目が出てくると思います。

 経営者の中には、勘定科目がたくさんあるのが見づらい!と思っておられる方も 多数いらっしゃいます。

 というのも、勘定科目自体を見ても、何の経費かわかりづらいからです。

 代表的な事例としては、車両に関する経費です。

 会社で使用している車両に関する経費としては、以下のような科目が挙げられると 思います。

 ・車両費...車検費用、洗車費用等
 ・修繕費...車両が事故・故障した場合の修繕費用
 ・旅費交通費...高速料金、コインパーキング代金
 ・燃料費...ガソリン代
 ・軽油引取税...軽油を使用するガソリン費用
 ・租税公課...自動車税、自動車重量税
 ・保険料...車両関連の保険代金
 ・リース料...車両をリース契約で利用している場合
 ・減価償却費...車両を固定資産として取得した場合の減価償却費用
 ・地代家賃...車両の月極駐車場代
 ・雑費...交通違反した場合の罰金

 上記に掲げた科目と内容は、会社によって異なると思いますが、ざっと列挙した
だけでも10以上の勘定科目にまたがっていることがわかると思います。

 確かに、わかりづらいですね。

 では、どのように管理すればいいのか?

 社内で管理する資料では、上記に掲げたような車両関連の経費を別途集計して
管理する必要があります。

 車両1台あたりで、どのような経費が、毎月いくらかかっているのか?

 それを知ることが、車両に対する経費感覚を養う意味では必要不可欠です。

 同様に、人件費を集計して、個人別に経費をまとめてみたり、事務所や店舗の
利用するのにかかる費用だけを集計してみたり、といったように目的別に応じて、
経費を別途集計し直すことが必要となります。

 皆さんの会社では、今回のような車両経費をどのように管理しておられますか?

 最近では、カーシェアリングといった考え方も出てきています。

 固定費の削減案をシミュレーションする意味でも、損益計算書に頼らず、それぞれの 目的に応じた経費を管理していくよう、心がけましょう。

vol.44 定型業務と非定型業務

 経理担当者が忙しくしている会社も多いと思います。

 経営者からすると、何とかして経理担当者の負担を減らして効率化できないものか?? と悩んでおられる方もいらっしゃるかもしれません。

 では、どのようにして経理業務を効率化すればよいかと言いますと、答えは、 定型業務と非定型業務というキーワードに行き着きます。

 定型業務とは、経理担当者が日常行っている経理処理方法です。 書類(領収書・納品書・請求書・契約書等)をチェック・保存、伝票の作成、振込・ 入金確認、会計ソフトへの入力、給与計算、社会保険の算定基礎や加入・喪失届、 労働保険の手続きや雇用保険の加入・喪失届、年末調整、などなど、挙げればキリが ありませんが、これら定型的に発生する業務のことを定型業務と位置付けることが できます。

 これらの定型業務をいかにして合理化するか、これが経理担当者の負担を減らす 一つの方法です。

 これに対して非定型業務とは、経理担当者が突発的・臨時的に受託する
仕事です。

 例をあげるとすると、得意先や取引先との電話応対や銀行とのやりとり、社長や 社員から依頼された書類の作成、営業担当者からの入金確認、等々、自分である程度 スケジュールを組んで対応できない仕事のことを意味します。

 中小企業の場合は、経理専任というよりも、総務や財務、労務といった仕事を 担っているケースも多いので、経理担当者は、自分の周りからの緊急の仕事の依頼に 振り回されて、あっという間に時間が過ぎ去ったりしてしまいます。

 このように経理担当者の仕事といっても、定型業務と非定型業務に分けられますので、 まずは自社の経理担当者が抱えている仕事を確認した上で、それぞれに応じた改善策を 講じる必要があります。

 定型業務の改善ポイントは、経理フロー図を作成して、重複している業務や手書き 作業を廃止したり、会計ソフト・表計算ソフトを活用することになります。

 また、非定型業務の改善ポイントとしては、経理担当者に対する社内での指示・ 命令系統の確認、仕事の受発注内容の定型化、といった点になります。

 これを機会に、自社の経理担当者の仕事を見直してみてはいかがでしょうか?
 経理の合理化は、財務改善への土台となります。