vol.48 財務・経理・社内管理機能強化

 ここ最近、社内の財務・経理体制、そして社内管理機能の強化に向けてのプロジェクトを 実施させて頂くことが多数ありました。

 そこでまず行うことは、経理システムの見直しからです。

 経理システムの見直しを進める中、私から見るだけでも改善の余地は多分に
あります。

 一例を挙げると、管理資料などが最たる例と言えます。

 借入金や、リース契約、地代家賃の契約、車両管理、備品管理といったように、
見たい管理資料が即座に見られる状態を作っておくことが、中小企業でも求められる ことですが、これ自体、実際に実施しておられる会社は少ないのが現状です。

 その中でもリース契約などは、その最たる例で、ある会社では、実際に払っているリース契約の 物品が社内で見当たらないケースなどもあります。

 M's FACTORYでは、これらの状況を改善することから着手し、外部との契約や 社内の管理データなどが、効率的に実施・運用されているかをチェックするようにしています。

 これをしておくだけで、予算設定や資金繰りの計画を立てるにあたって、非常に便利ですし、 経営者自身も適宜これらの資料に目を通すことで、事業の見通しを立てることができます。

やはり、中小企業の財務力をアップさせるには、社内管理体制、そして経理システムを はじめとする社内の業務フローを見直す必要があります。

みなさんの会社では、見たい資料が即座に見られる環境が整備されていますか?

経営者自身も、経理担当者に任せっきりにするのではなく、これらの管理状況について、 お互いに納得できる状態を確認して、業務に臨んでください。

vol.47 他人資本と自己資本

 最近の、建設業界の倒産ラッシュを見ていると、「他人資本」をフル活用した事業展開の リスクが表面化したと言わざるをえません。

 皆さんご存じの方も多いと思いますが、貸借対照表の貸方の部分は、他人資本と自己資本に 大別されます。

 自己資本は資本金や利益剰余金といったものの蓄積で、「返済しなくてよいお金」とも 言われています。

 その一方で、他人資本は、買掛金や未払金、借入金といったもので、「いずれ、返済しないと いけないお金」です。

 ここ最近、上場・非上場にかかわらず大手建設会社の倒産が後を絶たないのは、①商品(不動産)が売れない、②借入を返せない、③追加融資を断られた、という3点に集約されると思います。

 ①の売れない、というのは世の中の景気とも連動しているかもしれませんが、②③については、資金調達政策のリスクによるものです。

 従来であれば、たとえ①の状況であったとしても、金融機関が③の追加融資に応じてくれたかもしれません。

 いわば、企業側も、多少業績が悪くなったとしても、金融機関が見放すはずがない!とタカを くくっていたとも考えられます。

 ですが、金融機関は、今まで以上にシビアになっていますので、過去の取引実績やネームバリューだけでは融資を実行しなくなっています。

 これは、建設業界に限った話ではありませんが、中小企業でも、今一度他人資本と自己資本の バランス、構成内容を確認すべきだと思います。

 仮に、自己資本が少なく、他人資本の割合が大きかったとしても、それをできる限り長期間で 返済できるように、取引先や金融機関と交渉する必要があります。

 単純なことですが、入り(入金)に見合った出(支払い)にしなければ、自社の資金繰りは 破たんしてしまいます。

 皆さんの会社では、毎月の資金収支、向こう数カ月間の資金計画の確認をしておられます でしょうか?

 これを機会に、自社の他人資本の状況を毎月チェックして、必要な手許資金を貯蓄して いきましょう。