vol.58 予算は、弾力的に運用しましょう!

 M's FACTORYでは、お客様の会社の予算について、毎月一度検討する機会を
設けていますが、当然のように、当初設定した予算と、会社の置かれている状況が
変わってくる関係で、思い通り売上・経費の計画が進まないケースがあります。

 会社によっては、「予算で決まっていることだから」と一刀両断して、
何も聞き入れない経営者もいらっしゃいますが、私自身の見解としては、
予算というのは、会社の未来を数字で見据える(予測する)ための手段でもあり、
自分達で掲げた目標の達成度合いを図る物差しでもあると思っていますので、
必要があれば増加させたり、削減させたりして、随時見直しを行うように
してもらっています。

 たとえば、「○月から正社員を2人採用する」とか、「○月に△△という
イベントに参加することになったので、広告宣伝費を増やしてほしい」と
いったようなケースが、当初の予算に盛り込まれていなければ、
これを反映した予算を作成し直します。

 当然、赤字の状況であれば、固定費も縮小せざるを得ませんので、
削減という観点から見直しを行うこともあります。

 当然のことですが、弾力的に運用すると言っても、予算を守らなくても
よいというものではありません。

 あくまで、予算は会社のビジョンを達成するための、
一つの目安となっているものです。勘違いしてはいけません。

 皆さんの会社では、毎月、次月度の予算の見直しは行っておられますか?

 まず、予算の見直しを行う大前提としては、会社の現在の売上、変動費、
固定費をしっかり分析することから始めなければなりません。

(そのためには、経理システムの確立、会計ソフト等の有効活用を
検討する必要があります)

 予算設定や予算の進捗管理を実施していない会社は、毎月一度でいいので、
会議等の場で、予算について話し合う機会、確認する機会を設けてみましょう。

 最初から100点の予算制度は築けません。一つずつ改善しながら
継続的に取り組めば、最終的に自社に合った予算制度が必ずできるように
なります。

 ということで、まずは実践あるのみです!現場に評論家は必要ありません。

 自分達が理解しやすく、実践しやすい予算制度を作ってみて下さい。

vol.57 経理・財務ミーティング開催のススメ

 多くの会社では、全社会議、部門会議、営業会議、商品開発会議等々、
いろんな会議が存在しています。

 私自身も、仕事柄、お客様の会議に参加させて頂く機会が多いのですが、
債権回収や会社の売上・利益の報告に関する会議を実施している会社は
見かけるものの、経理・財務に関する会議(ミーティング)といわれるものは
非常に少ないです。

 しかも、中小企業の経営者の多くが、「見たい数字が見られない」
「欲しい資料が欲しいタイミングで見られない」「出てくる資料は、
見づらいものばかり」と嘆く割には、自らは問題解決について何もしない方が多く、
そういう方に限って、仕事はいつも経理担当者任せ、顧問会計事務所任せに
している傾向が強いですから、本当に不思議ですね。

 ですが、営業部門やマーケティング部門、他の業務部門と同様に
経理・財務部門でも問題点や改善点は数多くあります。

 その問題を経営者が経理・財務担当者と一緒になって考える機会、
意見交換する場を定期的に設けることが必要だと思います。

 経営者の中には、経理・財務・数字に苦手な方が多いのも理解できます。
ですが、経営者がやらなければ、何も変わらないのも事実です。

 先日も、お客様からの依頼があり、経理フローを一から見直すにあたり、
定期的に経理・財務ミーティングを開催することになりました。

 当然のことですが、経営者にも参加して頂くことを要件にして、
このプロジェクトをお引き受けさせて頂きました。

 みなさんの会社では、経理・財務に関するミーティングや
意見交換の機会は作っておられますか?

 これを機会に、第三者を交えても結構ですので、経理・財務ミーティングを
開催して、経理・財務部門の強化を図りましょう。

vol.56 あなたの会社の資金繰り計画表は?

 どこの会社でも、資金繰りに関する問題は出てきます。

 私自身は、お客様から資金繰りの相談をされる際は、
「向こう一ヶ月間のお金の動きを一万円単位で結構ですので、
書き出してみてください」とお伝えしています。

 もちろん、当社自身も資金繰り表は作成しています。

 よく、毎月の試算表や決算書に関心を示しておられたり、
部門別の損益資料や、変動損益計算書といった管理会計の
分野に関する資料に興味を示しておられる経営者も数多くいらっしゃいます。

 しかしながら、向こう一ヶ月間の資金繰り計画に目を通している
経営者というのは、ごくごく少ないのが現状です(不思議ですが)。

 経営者であれば、毎月のどのタイミングでどのような
入出金があるのかをおおよそ把握しておく必要があります。

 この資金繰り計画を作るのが、経理担当者・財務担当者の仕事です。

 私自身も仕事柄、お客様からの依頼を受けて作成する機会がありますが、
やはり社内のスタッフが自ら作ることが会社にとって一番のメリットです。

 M's FACTORYが提供させて頂いている月次財務報告書では、
毎月の資金繰り実績、キャッシュフローの動きを掲載しています。

 あとは、この資料に、社内の経理・財務担当者が資金繰り計画表を
加えるだけで、経営者には会社の財務面での見通しが初めて
立つことになります。

 経理・財務部門の仕事は、過去のデータを整理することだけではありません。

 未来を予測し、経営者の経営判断に役立つ情報を提供すること。
 これこそが、経理・財務部門の担当者の本来の役割です。

 4月が事業年度最初の月の会社も多いことと思います。

 今月からでも結構です。最初は資料内容が荒いかもしれません。
が!やるか、やらないかで言えば、断然やるべき仕事です。

 「資金繰り計画表」を食わず嫌いにならずに、ぜひとも挑戦してみて下さい。