vol.68 預金の入力速度をアップする方法

 M's FACTORYでは、中小企業の財務力アップの一環として、
経理担当者の業務効率アップツールをお客様に提案しています。

 代表的なものをあげると、
・小口現金の廃止(仮払精算制度、クレジットカードの活用)
・インターネットバンキングの活用
・Money Lookの活用

 等々、いくつか事例があげられますが、その中でも、昨年から
注目しているのが、預金の入力をいかに効率化するのか?ということです。

 当然、伝票の仕訳登録等を活用して入力することで、入力業務自体の
効率は図れますが、意外に時間がかかってしまうのが、預金残高の
チェック作業です。

 これは、ベテランの担当者でも、時間を要する部分です。

 特に、入力に不慣れな方の場合だと、残高が合っているかどうかが
不安になって、逐一残高を確認しながら入力することになるため、
結果として多くの時間を入力業務に割いてしまうことになります。

 では、どのようにしてこの残高チェック作業を効率化するのか?

 答えは、インターネットバンキングの預金取引データを自動化してしまう
「早業バンク」の導入です。

 特に、定型的(毎月、数か月に一度など)に発生する仕訳については、
一度登録してしまえば、2度目以降は自動化可能となります。
(例:リース料、地代家賃、水道光熱費、買掛金の支払、売掛金の入金など)

 これだけでも、凄いのですが、定型的に発生しない仕訳についても、
いったん「諸口/預金」「預金/諸口」といった仕訳を登録することで、
弥生会計で仕訳処理されます。

 この段階で、預金残高は確定されますので、預金の残高チェック作業は
不要となります。

 また、その上で諸口の科目に残っているものを仕訳日記帳か総勘定元帳で
検索して、その後は科目変更、もしくは振替伝票に変換して諸口の部分を
正式な勘定科目に変更するだけでOKです。

 私自身も、当初は定型的な仕訳部分以外は、あまり効力を発揮しないのでは?
とも思っていましたが、新規に発生する臨時的な取引についても、上記のような
処理を施すことで、預金残高のチェックが不要ですので、ソフト導入の効果が
非常に高いことが確認できました。

 実際に、これまで預金入力で困っておられたお客様も大幅に入力業務の
時間が短縮できたため、大変喜んで頂いています。

 皆さんの会社でも、会計ソフトだけでなく、「早業バンク」のような
入力効率を飛躍的にアップさせるソフトの導入も検討してみてはいかがでしょうか。

早業バンク

vol.67 役員報酬と資金繰りの関係

 中小企業の利益計画を大きく左右するのが、
「役員報酬をいくらに設定するのか?」という点です。

 また、ここ最近は、特殊支配同族会社の役員給与の損金不算入制度のように、
役員報酬に対する規制が大きくなってきており、期中で安易に金額を変更する
ことも難しくなってきています。

 では、合理的に役員報酬を取るにはどうすればいいのでしょうか?

 そのためには、まず目的を考えなければなりません。

 役員報酬をとる目的は、大きく5つに分けられます。

1.役員自身の生活費として
 役員とはいえ、日常生活における生活費は必要ですので、一般の従業員と
同程度の給与金額の支給を考えなければなりません。

2.業績報酬として
 上記 1 に加え、会社全体の業績を踏まえて、決定する場合、役員報酬の
総額から 1 を差し引いた金額が、この業績報酬の部分です。

3.適正利益確保報酬として
 1+2 に加え、経営者自身が予測した利益金額程度で抑えたいと
考えている場合、その予測を超える金額が事前に想定される場合、
1、2 に加えてとる報酬が 3 の報酬となります。

4.売上や売上総利益の〇%として
 1、2、3 のような金額設定を踏まえ、売上や売上総利益の〇%として、
徴収する方法です。
他の経費についても、同様の措置で予算設定している会社等で、
オススメの方法と言えます。

5.会社の資金繰り補填の為
 1、2、3、4 は、どちらかというと、会社の利益状況に併せて役員報酬を
決定するパターンでしたが、5 は、会社の資金繰りを補填する役割があります。
 最近では、金融機関にリスケジュールを頼む会社も増えてきつつありますが、
やはり信用力を維持するという点では、取引先に迷惑をかけず、自己資金で
乗り切ることが求められます。
 金融機関に資金調達を依頼しても懸念される時や、会社の手許資金が
一時的に資金ショートを起こしそうな時など、いわゆる「いざ」という時に、
経営者自身が補填できる資金をためておく必要があります。

 また、余談ですが、5 のケース等で貯める資金については、
会社の経理担当者に経営者個人名義の通帳を保管してもらい、
毎月の給与の中から一定額を貯蓄する方法をオススメしています。

 皆さんの会社では、どのような基準で役員報酬を
決めておられますでしょうか?

 何となく、で決めるのではなく、明確な基準を設けて、
役員報酬を決定して下さい。