vol.73 経費の未払計上を行っていますか?

 M's FACTORYが財務コンサルティングを実施する上で、
重視している項目の一つが、「経費を均等化すること」です。

 これは、月によっての経費のばらつきを抑え、経営者や経営幹部の
方々が経営判断を行う際に「毎月の固定費はいくらぐらいかかるのか?」
という数字への感覚をつかんでもらうためです。

 しかしながら経費のばらつきを生んでしまう要因が大きく2つあります。

 以前のメルマガでもお伝えしたように、そのうちの一つが、年払経費です。
たとえば、賞与や保険料、減価償却費、保証協会への保証料、
年会費や保守料金、イベント費用(広告宣伝費)等、といったところです。

 これらの経費については、支払月に一気に経費を計上するのではなく、
支払月までの間で分割計上するか、もしくは12カ月で按分する方法が
オススメです。これにより、経費のばらつきを防ぐことができます。

 そして、ばらつきを発生させるもう一つの要因が「月末に引き落とされる
予定の経費」です。

 これは、社会保険料や借入金利息などのように月末に引き落とし予定と
なっている経費を引き落とし時点で経費計上している場合で、その経費が
暦の関係で翌月月初に引き落としされてしまう時に発生する問題です。

 例えば、12月などは典型的なパターンで、月末に引き落とし予定の
経費の多くは、1月4日以降の平日で引き落としされる仕組みになって
いますので、この場合、12月の経費が少なくなり、その一方で1月に
2カ月分の経費が集中してしまうことになります。

 このようなケースで、経営者が12月の損益状況を見て、
「利益が出ている!」と勘違いしてしまい、1月の損益が出た途端に
「あれ?実は利益が出ていたんじゃ無かったの?」という誤った
経営判断を招きかねません。

 皆さんの会社でも、会計期間の〆日(主に末日)が土日祝日になっている
場合は、要注意です。

 言い換えれば、年払経費と月末に引き落とし予定の経費について、
しっかりと毎月経費計上を行っていれば、経費が大きく変動することは
ありませんし、正しい経費計上のもとで、経営者も正確な経営判断が
可能になります。

 正しい経営判断を行うためにも、経営者と経理担当者がお互いに
経費の計上ルールを確認して、経費のばらつきが生まれないよう、
取り組んで下さい。